一種いけでは表現できない、組み合わせによる美しさを求めたものが二種いけです。二種を組み合わせることで、それぞれがより引き立ち、連帯美が生まれます。
一種いけと同様、華道の基本と言えるでしょう。『主材』として枝ものを用い、『配材』として花ものを用いるのが一般的です。
二種いけとは
二種いけとは、『主材』『配材』の二種類の花材を用いて表現する方法のことです。
花もののみの一種いけではなんとなく物足りないなというとき、枝ものを組み合わせることで全体が引き締まり、グンと良くなることがあります。
二種類の花材を組み合わせることで、素材そのものの魅力を引き立てたり、コントラストで新たな魅力を生み出したり出来るのが二種いけのメリットです。
二種いけでは、花材は何を組み合わせても良いという訳ではなく、基本的なルールに則って花材を選択していかなければなりません。
『主材』は枝ものを用い、『配材』には花ものを用いるのが一般的です。
二種いけの例
それでは、実際の二種いけではどのような花材が用いられているのか、見てみましょう。
黒芽柳と菜の花
- 『主材』黒芽柳
- 『配材』菜の花
冬~早春にかけて用いられます。
赤芽柳と小菊
二種いけの基本となる取り合わせです。
赤芽柳の特徴として、赤い色のついている方が表となります。
- 『主材』赤芽柳
- 『配材』小菊
夏はぜとハラン
年中手に入る花材ですが、夏はぜに新芽がある場合は春らしさが出て、より作品の季節感が高まります。
- 『主材』夏はぜ
- 『配材』ハラン
黒芽柳とバラ
シンプルながら、互いを引き立てる相性の良い花材です。
目にしたことがある方もいらっしゃるでしょう。
- 『主材』黒芽柳
- 『配材』バラ
二種いけを学ぶには
最初のうちは、よくある取り合わせを真似して花材を選択すると良いでしょう。
同じ花材を用いても、花材それぞれの個性が異なり、生ける者が異なれば全く異なる作品が出来上がるのが、華道の面白いところでもあります。
通信講座などを利用して、本格的に華道を学ぶことで、基礎の部分がしっかり理解出来るようになり、自分で花材を一から選択出来るようになります。
他の方の目も気にならないので、華道の世界にどっぷり浸かることが出来ますよ!
教室と異なる点として、通信講座では先生が主体ではなく自分が主体。学習の進み具合も自分次第です。
資格の取得がスムーズに出来るのも、通信講座の特徴の一つ。まさに現代的な学びのスタイルかもしれませんね!