華道を始めてみたいけど、何が必要かわからない。やったことがないと、何か大がかりなものを準備しなければいけないと思いがちですが、大丈夫です。

華道で使う道具の種類と使い方

華道で使う道具は、実はとってもシンプル。手軽に手に入るものばかりなんです。今回は華道に必要な道具と使い方についてご説明していきます。

花ばさみ

花ばさみとは、生ける花の茎や木をカットするはさみです。普通のはさみよりも柄が長いのが特徴。指を通す穴があるものとないものがあります。

穴のないはさみは手のひらで包み込むように握り、手を開くと刃先も開きます。日常で使うはさみとは使い勝手が違うので、慣れるまでは注意して使う必要があります。

初めから奮発して高いものを買うより、手ごろなものから挑戦して、徐々に自分の手に合ったはさみを見つけていきましょう

花器かき

花を入れる容器のこと。花瓶を使うイメージがありますが、花の生け方によって低い皿のような器が使われる場合もあります。それらすべてを総称して、花器かきと呼びます。

流派によって生け方が違うので、基本となる花器も違ってきます。自分が学んでいる流派に合わせた花器を選ぶようにしましょう。

また、花器はさまざまな素材のものがあります。ガラス製だけではなく、プラスチックや金属、木製のものもあります。どんな作品に仕上げたいのかのイメージに合わせて選ぶとよいでしょう。

新たに購入しても良いのですが、まずは家庭にあるものを使ってみるのもオススメです。

花留はなどめ

花を固定するのが、花留と呼ばれる道具です。花留には種類がありますが、初心者向けなのが剣山と呼ばれるもの。華道の経験はなくても、剣山は見たことがあるという方もいらっしゃるのではないでしょうか?

剣山とは、低い器に花を生けるときに使う道具です。1センチほどの針が前面を覆っており、この針に花を刺して固定していきます。

最近では、花留として吸水性のあるスポンジが使われることもあります。

華道の道具はシンプル

華道を始めるに必要な道具はとてもシンプルで、お店や通販で手軽に手に入れられます。他の道具は、慣れてきてこだわりたくなってきた頃に揃えるくらいで大丈夫です。

まずは、花ばさみ・花器・花留、この3つがあれば華道は始められます。道具を準備するのが大変そう…と挑戦するのに躊躇していた方は、ぜひこれを機に、華道を始めてみてはいかがでしょうか?