華道に限らず、切花は切り口や葉からどんどん水分が蒸発してしまい、しおれてしまいます。しおれた花を再び元気にさせる、または花を長持ちさせるための方法が、水揚げです。
水揚げの方法としては『切る』『焼く』など様々なものがあり、お花の種類によっても適した方法は異なります。
水揚げとは?
お花は水がないと生きていけません。お花は、切りとったその瞬間から切り口や葉からどんどん水分が蒸発していき、しばらくするとしおれた状態となります。
それらを防ぐのが水揚げという方法。花屋などでは、この水揚げという処理を行った上で、店頭にお花が並べてあるのです。
基本の水揚げ法『切る』
水揚げの最も基本となるのが『水切り』と呼ばれる方法です。有名な方法なので、あまりお花に詳しくない方でもご存知かもしれませんね。
水切りは文字の通り、水中で茎を切り落とします。水中で切ることで、空気が入り込む隙を与えないようにするのです。
このとき断面が斜めになるように切ることで、水を吸い上げるための面積が広くなります。また、切り口がキレイでないと、水を吸い上げるための管がつぶれてしまうので、注意しましょう。
水切りは基本であり、花材全般に対して行われます。
その他の水揚げ法
水切り以外にも水揚げ方法は様々あります。代表的なものをいくつかご紹介いたしますね。
焼く
茎の先を焦げるまで焼く方法です。焼いたら出来るだけすぐに水に浸けて、お花が元気になるのを待ちます。
焼く際に花に熱が当たらないよう、焼かない部分は濡れた新聞紙などで包むと良いでしょう。この方法は、あじさいやシャクヤクなど、茎が太い花に適しています。
湯に浸ける
茎の先を少し切り、湯に浸ける方法です。熱湯に10秒程浸すことで、殺菌効果も得られます。
ただし茎の他の部分やお花の部分に、湯や湯気がかかることのないよう、注意が必要です。この方法はガーベラには適しません。
砕く
切り口をハンマーなどで叩いて砕く方法です。一見お花が弱ってしまいそうな印象ですが、断面の面積がかなり大きくなるため、さらなる水揚げが望めます。
水揚げ促進剤を使う
花屋もしくはホームセンターなどでは水揚げ促進剤が手に入ります。殺菌と共に栄養分も入っているため、お花が長持ちします。
お花を活けた後の管理も大事
せっかく水揚げを行って元気になったお花を活けても、管理状態が悪ければお花は長持ちしません。
水をこまめに替える、花器の水が少なくならないようにする事なども大事です。
お花を美しく、長く楽しむためには手をかけてあげることが必要。しかしそれには正しい知識が必要となります。
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