華道・茶道といえば、昔から花嫁修業では必須とされてきたように、特に女性の習い事の主流でした。現在では、海外との交流が当たり前となったことにより、改めて見直されている日本文化と言えます。

華道と茶道の共通点と異なる点

ひとくくりにされることも多いこの2つですが、その共通点と異なる点をまとめてみました。

どう』の持つ意味

華道・茶道ともに『道』という文字が使われています。他にも、書道・剣道・柔道など『道』のつくものは多くありますよね。

この『道』というのは、その字の通り『みち』です。『みち』と言うのはどこかへたどり着くまでの過程。つまり『道』というのは、探求し極めるまでの過程のことなのです。

そして同時に『道』とは探求し続けるもの。極めて終わりではなく、人として成長し続けることを目指しているのです。

華道・茶道の共通点

華道・茶道ともに、『道』の精神を持った伝統的な日本文化です。仏教に関係したところから始まっており、礼儀作法を重んじます。

どちらにもそれぞれ流派があり、流派ごとの方法が受け継がれています。

華道の代表的な流派

  • 池坊
  • 草月流
  • 小原流

茶道の代表的な流派

  • 表千家
  • 裏千家
  • 武者小路千家

華道・茶道の異なる点

お花とお茶という異なったものを扱っている他にも、華道と茶道には異なる点がいくつかあります。

茶道はお茶そのものを楽しむだけにとどまらず、道具、茶室などの空間、考え方と言った様々なものが関係しています。

『わび・さび』の精神も茶道でよく使われる言葉です。細かく作法が決められており、その作法に則りお茶を楽しみます。礼儀作法も最も厳しいのが茶道と言えます。

一方華道は、作法は様々にあるものの、茶道ほど細かく決まったものではなく、基本的な決まりに則り、自分の世界を表現したり、様々な世界観を楽しんだりするものです。

また、茶道において『茶花』を飾りますが、この茶花と華道は対極的なものとされています。茶花は自然のままであることを大切にするものなので、人為的な華道とは異なるのです。

華道・茶道を学ぶには

華道・茶道ともに、師範の元へ通って稽古をするのが普通です。しかし興味はあるけれど教室へ通う時間が取れない、近くにないという方もいらっしゃるでしょう。

最近は通信講座で勉強をすることも出来るようになっており、更には華道アドバイザーなどの資格取得まで可能となっています。

趣味の範囲で楽しむだけではなく仕事として取り組むことも出来るので、さらに世界が広がりますよね!

日本の伝統文化に携わることで、グローバルに活動することも出来るかもしれませんね!

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