華道には様々なルールがあり、そのルールに則り花を生けていきます。使用する花や枝などのことを花材と呼び、花材による骨組みの整え方は各流派によって異なります

流派・花材取り合わせの基本とまとめ

花材の組み合わせ方(取り合わせ)や季節感を考慮し、自分の世界観を表現していくことが、華道の基本となります。

華道の流派

華道にはいくつかの流派がありますが、代表的な流派は3つです。

池坊

日本最古の流派と言われている流派で、華道の基礎を築きました。

『立花』『生花』『自由花』のスタイルを用います。

小原流

明治時代に、他の流派とは異なり、西洋の花を使用したことが特徴です。

『盛花』というスタイルを用います。

草月流

新しい流派であり、モダンなスタイルが特徴です。

自由に楽しむ流派であり、その作品はホテルなど、幅広く取り入れられています。

花材取り合わせとは

花材の取り合わせとは、作品を作る際の花材の組み合わせのことです。何でも好きな花を生けていったらそれで良いのではなく、花材の色や形、大きさ、更には季節も考慮しなければなりません。

基本が身に付いてくると、自分の表現したい世界観に合わせ、様々なアレンジが出来るようになります。

花材取り合わせの種類

花材は、1~数種類を組み合わせて使用します。組み合わせる花材の数によって、それぞれ特徴があります。

一種いけ

一種類のみの花材を生けることを言います。シンプルながら素材の魅力を十分に発揮出来るため、杉、椿、桜や梅などが用いられます。

二種いけ

一種類では物足りないときや、二種類の組み合わせによる連帯した美しさを表現したいときなどは、二種いけをします。

主材と配材の二種を組み合わせて構成するものです。

主材としては枝もの、配材としては花ものを用います。

三種いけ

二種いけと同様、主材と配材とで構成されます。

主材は枝もの、配材は花ものや葉ものを用います。

四種いけ

四種類の花材を組み合わせて構成されます。

四という数字は縁起が悪いとされ、嫌われていましたが、現在ではそのことにあまりこだわらず、美しさを追求する上で四種類の花材を用いることもあります。

五種いけ

最近では様々な花材が出て来ており、葉ものを二種類用いることもあります。

五種いけでは、使用出来る花材の種類が多いため、より表現の幅が広がり、個性的な作品となります。

一方、全体のまとまりなど気を付けなければならない点も多く、初心者には難しいかもしれません。

花材取り合わせを身につけるには

花材取り合わせには、季節に合わせた花材の選択や組み合わせ方の基本など、知っておかなければならないことがたくさんあります。

しかし厳密なルールが存在する訳ではないので、基本さえ押さえられていると、自由に世界観の表現が出来るようになります。

お花を飾る機会というのは意外に多く、美しいお花があるだけでその空間が特別なものになりますよね。

華道の基礎は、通信講座で学ぶことも可能です。通信講座では資格の取得に直結したものもあり、自宅で教室を開くことも出来るようになります!

季節を感じ、自然を感じ、美しいものに触れられる華道の世界は心を豊かなものにしてくれます。これを機会に、華道の魅力に触れてみてはいかがでしょうか?

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